Kissシリーズ・先生とのキス
ジョウロを持つ先生の手が、ピタッと止まった。

「待ちくたびれてしまったのならば、すぐに言ってくださいね? わたし、先生に嫌われたくないから…」

うっとおしがられるぐらいだったら、好きだなんて言わない。

嫌われるんだったら、自ら離れる方がずっと楽だから…。

「わたし、本当に先生のことが好きなんです。だから好きなままで良いのなら…その証拠をください」

「お前なあ…」

振り向いた先生の顔はとても近い。

けれどお互い離れようとしなかった。

先生の体が、わたしに近付く。

そして…眼を閉じて待った。

やがてそっと、唇に感じた先生からのキス。

眼を開けると、先生は顔を真っ赤にしていた。

「…本当はせめて、お前が中学を卒業するまではやめておこうと思っていたのに」

「それじゃあわたしの方が待ちきれませんよ」
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