【完】 SECRET♥LOVE 危険なアイツの危険な誘惑

ただ… 1つ翡翠にとって頭痛の元とも言える存在。


翡翠は部長から新人指導を任されていた。

部長が翡翠に新人指導を任せたのには理由があった。

そこらへんの平社員には任せられない理由が。


新人は大切な取引先の御曹司でこれから先も太いパイプでつながっていく存在でもあった。


そしてもう一つの理由が翡翠を毎日のように困らせていた。

部長も自分の女をあてがっておけば間違いはないだろうと思っていた。



 「主任と一緒に担当させていただくことになりました木崎琥珀と申します。よろしくお願いします。」


ニコッと笑いかけるだけで花嫁様がぽっとなる。


新人にしてどうしようもないチャラ男。


本人も自覚しているからどうしようもなくたちが悪い。

サラサラの栗色の髪。

甘い顔付きに似合わないキリッとした口元。

あの唇とキスしたい!!

そんな風に休憩室で女子社員達が騒いでいた。



 「女の子たちが放って置いてくれないんで。」

一度翡翠は注意したことがある。


「花嫁を誘惑された!!」
と花婿様が怒鳴り込んできたことがあったからだ。


 「誘惑したつもりもないしあっちが勝手に勘違いしただけです。」

そういわれればそうなのだ。
翡翠の知らないところで花嫁を誘惑していれば話は別だが、琥珀はただとびっきりの営業スマイルを向けているだけなのだ。


その場は翡翠が丸く収め無事に式を挙げることが出来たが、琥珀こそ魔性の男!!
新人の言動に頭を悩ませる日々となる。


翡翠にとって琥珀は嫌いなタイプ。
嫌いというかどことなく昔の男を思い出させる。
出来たら関わりたくない。


それなのにコイツと来たら…


 「主任デートしよ。」

 「主任アドレス教えてよ。」

 「主任… 主任… 主任… ってウルサイ!!」



何考えてるの??

意味わかんない。

翡翠にとって琥珀は頭痛の元で天敵でもある。









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