Love♡LDK

「隼斗やっと来た~!遅いよっ!」
「すみません。たくさんの女の子に囲まれちゃって」
「何それ。自分がモテるからって~」
「太陽くん?うるさいよ?」
「しゅみましぇん・・・」
「きゃあー!SuperStar5人揃ったっ!」

1人でぎゃあぎゃあ騒いでた太陽を、愛地が圧力をかける。

一瞬で大人しくなった。

「卒業おめでとうございます。准、愛地」

ってか結局、こっちも人がいっぱいじゃねぇかよ・・・。

心の中でため息をついた。

「ありがとな、隼斗」

准が涙目で俺を見た。

「・・・寂しいんですか?」
「はぁっ!?・・・馬鹿な事言うな」
「泣きそうになってますよ?」

俺がそう言うと、准はそっぽを向いた。

やっぱ卒業って、寂しいんだろうな。

友達と離れ離れになるから・・・。

「准、ああ見えて寂しがり屋だからな」

蛍が俺の元にススッと寄って来て、耳打ちした。

マジすか・・・。

もう5年以上一緒にいるけど、初めて知った・・・。

クールな割に寂しがり屋。

なんか笑えてくるんですけど。

「准様~、写真撮らせてください!」
「いいけど」
「和泉くん!私とも撮って?」

やっぱ准は人気。

保健室のエロ先生まで虜にするんだから。

・・・でもまぁ、1番人気なのはこの俺様だから。

キャラは180度違うけどな♪

「先生とは撮りたくない」
「どうして?私のフェロモンが効かないの?」
「まったく」

ホント、クールだな。

しばらくすると、徐々に校庭の人が少なくなっていく。

卒業生は大きな荷物を持って家に帰り、在校生は寮に戻る・・・。

「じゃあ、明後日な」
「ちゃんと勉強しなよ?特に太陽くん」

愛地はドSだな・・・。

この日、寮からたくさんの人がいなくなった。

もうすぐ、2年生か・・・。

月日が流れるのは、あっという間だな。


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