Love♡LDK
(side隼斗)

“春輝くんに・・・キスされた”

泣いていた彼女からのカミングアウト。

あんの野郎・・・っ!

やっぱり満奈に気があったか。

「ごめんね・・・」

聞き落しそうなぐらいの声で俺に謝る満奈。

「満奈は悪くない」
「あたしの事、嫌いにならない?」

用心深い奴だな・・・。

俺は大きなため息をついた。

やっぱ分かってねぇ。

「あのさ、俺は満奈にベタ惚れなわけ。嫌いになんかならねぇし」

俺はそれだけ言って、満奈にキスをした。

海老名春輝の唇の感触を忘れさせるくらい、甘く深く・・・。

「はやっ・・・んっ・・・」

俺達は何度も角度を変え、夢中でキスを繰り返した。

唇を離したときには、満奈の涙は止まってた。

「分かった?」
「うん・・・」
「じゃあ風呂入るか」
「あたし着替えてくるね」

そう言って満奈は自分の部屋に入った。

俺もリビングに戻りながら、いろいろ考えた。

厄介なことになりそうだな・・・。

俺には柚香が付きまとって、満奈には海老名春輝が付きまとって・・・。

何なんだいったい!?

俺らってさぁ・・・モテるよな?

前にもこんな事があったし・・・。

でもまぁ・・・明日にはそんなのも終わる。

・・・はず。

柚香が何もしてくれなければいいんだけど・・・。

アイツの事だから、なんかやらかしそうだ。

「お待たせ、隼斗」
「おう。入るか」

今まで見てたテレビを消して、2人で風呂場に向かった。

決着は、全て明日。


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