Love♡LDK

「俺は本気で満奈ちゃんが好きだ」

“流川なんかより俺の方が演技も上手いし”

確かにそうかもしれない。

でも、演技の上手下手の感じ方なんて人それぞれだよ。

“顔もいい”

あたしは別に、隼斗の顔に惚れたわけじゃない。

・・・まぁ、春輝くんより隼斗の方が断然カッコいいけど。

“俺を好きになってよ”

無理。

あたしはもう、隼斗以外誰も好きにならない。

「ごめんなさい」

深くお辞儀をした。

「あたしなんかを好きになってくれたのは嬉しいです。でも・・・」

あたしの隣を歩いてほしいのは、いつまでも・・・。

隼斗だけ。

「あたしも本気で隼斗が好きだから・・・。ホントにごめんなさい」

正直な思いを、真っ直ぐにぶつけた。

嘘偽りなんかない。

心の底からの、素直な気持ち。

どうか、届いて――――――。

そう願った時だった。

「・・・フッ。負けたな」

春輝くんがそう言った。

「ホントに流川と愛しあってるんだな。羨ましい」

ニコッと笑った彼。

その表情には少しだけ、寂しさが見えた。

「分かった、諦めるよ」
「ホント・・・?」
「でも、流川が浮気とかしたら俺がすぐに満奈ちゃんを奪ってやるからな」

それだけを言って、春輝くんはあたしの控室から出て行った。

―――――バタン

ドアのしまる音が聞こえたと共に、あたしは大きなため息をついた。

とりあえず・・・春輝くん問題は解決かな?

あとは、柚香ちゃんだけか・・・。

“殺す”

あの低い声は、今でも鮮明に思い出せる。

あたしはどうなっちゃうんだろう?


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