Love♡LDK

「隼斗の事は信じてるよ。でもね・・・」

そこで満奈は、また大粒の涙を流し始めた。



「誰かに必要とされてるかどうか、不安で仕方ないの・・・」



こんなに弱気な満奈は、初めて見た。

“殺された方が良かったんじゃないのかなって・・・”

さっきの満奈の言葉が、頭の中でリピートされる。

「馬鹿野郎・・・」

俺は思わず、思っていた事を口にしてしまった。

「お前が悪いんじゃない」
「だって・・・」
「だってじゃねぇ!」

ついつい怒鳴ってしまった。

ビクッと肩を震わせた満奈。

「あっ、ごめん・・・」

満奈を怖がらせるつもりじゃなかったのに・・・。

イライラを抑えられない自分に反省した。

「・・・全部、俺のせいだ」

真っ直ぐに満奈を見つめた。

「俺が昔、あんな事をしてなかったらこんな大惨事にはならなかったんだ・・・」

過去に、物凄く後悔してる。

まさか、あの頃の自分の行動が。

今、自分が1番大事な人を傷つけてしまう事になるとは―――――。

思いもしなかったから。

「頼むから、殺された方が良かったなんて言うなよ・・・」

華奢な肩を引き寄せ、強く抱き締めた。

「隼斗・・・」
「俺がどんだけ満奈を必要としてるか分かってんのか?俺を信じてるんだろ?」
「うん・・・。ごめんなさい」
「いいからもう謝んな」

抱き締めたまま、満奈の涙を拭った。

「ねぇ、隼斗・・・」
「何?」
「隼斗の過去を・・・聞かせてくれる?」

―――――ドクンッ

心臓が一瞬だけ大きく高鳴った。

「過去は誰にでもあるモノ、なんて言ったけど・・・気になるんだ」

これを言ったら・・・満奈は離れて行かないか?

「・・・多分、俺を嫌いになる。それでもいいんなら・・・」
「あたしは隼斗を信じてる。隼斗だって同じでしょ?」

・・・さっきまで泣いてたくせに。

急に大人の顔になった満奈。

俺は覚悟を決めて話し出した。
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