Love♡LDK

アイドルとしての・・・自覚?

「あんたみたいな生ぬるい気持ちで仕事やられると迷惑なのよ!」

姉貴のヒステリックな声が、ズキズキを心に突き刺さる。

「これからもこんな事続けるのなら、芸能界から出て行って!一生懸命な人に対して失礼よ!」

芸能界から・・・出て行く?

そんなの嫌だ。

俺はアイドルをやりたい。

俺の目を覚ましてくれたのは、姉貴だった―――――。

それから俺は女遊びを止めた。

姉貴の言葉が、終止符を打たせてくれたんだ―――――。



そして高校生になった俺。

そこで、“桜井満奈”と言う女と出会った。

最初は“変な奴”としか思ってなかったけど・・・。

次第に惹かれていった。

笑った顔、怒った顔、拗ねた顔、喜んだ顔。

素直で、明るくて。

そんなところを見る度、いちいち反応する俺の心臓。

欲しくて欲しくてたまらなかった。

あんなにも狂ったのは初めてだった。

満奈の存在が俺を変えた。

それは、今までの俺にとっては考えられない事で・・・。

“俺、満奈が好きだ”

“あたしも、隼斗くんが大好きだよ”

満奈を手に入れた時は、超嬉しかった―――――。

――――――――――――――――――

「これが・・・俺の過去の全て」

2人きりの俺の部屋。

満奈が切なさそうに目を伏せて、俺の話を聞いていた。

「俺は柚香だけでなく、いろんな女とキスして抱いた・・・」
「そっか・・・」

目を合わせた。

しばしの沈黙。

満奈は、何も言おうとしなかった。

「やっぱり、嫌いになるか?」

俺は思い切ってそう聞いた。

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