Love♡LDK

俺には満奈しかいない。

今でもそう思ってる。

だけど―――。

彼女はもう、俺の隣にはいない。

好きだ。

好きだ。

好きだ。

何回言っても足りねぇ。

満奈は、自分で選んだ道を歩んでる。

なのに俺は。

―――あの日から立ち止まったまま。

「好きなんだよっ・・・!」

満奈が俺以外の男と婚約なんて・・・。

考えたくもない。

「ちっきしょ・・・!」

アイツは自分で決めたのに。

俺、応援してやれねぇよ。

笑えねぇよ。

脳裏に焼き付いて離れない、満奈の笑顔。

忘れられない。

俺には、満奈しかいねぇんだよ・・・。

大事な女1人、守ってやる事すら出来なくなった俺。

満奈は桜井財閥を取った。

許婚と結婚するために、俺と別れた。

会社を継ぐために、芸能界を引退した。

アイツは確実に、新しい未来を切り開こうとしている。

俺を置いて―――。

「忘れられっかよ・・・」

満奈だけは手放したくなかった。

満奈だけを愛して愛されたかった。

だけどそれはもう、永遠に叶わない・・・。





「満奈っ・・・」

声を殺して泣いた。

支えてくれる人がいないのが、辛かった。

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