Love♡LDK

満奈が好きで仕方ない。

愛して、愛されたかった。

だけど、例え俺が“嫌だ”って言ってたとしても。

アイツは“やっぱり・・・”なんて言わない。

それは、自分の決心が揺らぐから。

家族のために、芸能界を辞めた。

決められた奴と結婚するために、俺と別れた。

そうだよな・・・、満奈。

「そうか・・・」

相葉は一瞬だけ笑った。

そして、俺を見る。

「お前、そんなに弱い男だったのかよ」

軽蔑するかのような。

嘲笑うかのような。

そんな瞳で、俺を見る相葉。

「アイツが決めたから?・・・馬鹿じゃねぇの」

俺の事を鼻で笑った。

―――イラッ

すげぇムカつく。

イライラする。

相葉は1度、大きく深呼吸をした。





「愛してんなら、例え婚約者がいようが何しようが世界の果てまで追いかけろよっ!」





そんな言葉が、俺に降りかかってきた。

心が、空っぽになったような気がした。

言い返す気力さえ失ってしまった。

「俺、お前に言ったよな?“アイツを幸せにしてくれ”って」

そう言えば、そんな事言われた。

あれは確か、高2の春。

相葉が転校してきた時だ。

「お前はその時、“当たり前だ”って言った。なのに・・・」

拳をブルブルと震わせている相葉。

俺はただ黙って、相葉の次の言葉を待った。


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