Love♡LDK

狂った歯車

(side隼斗)

暗い夜道。

今日も疲れた・・・。

仕事帰り。

俺は歩きながら寮に向かっていた。

マネは、今日は准の付き添いらしい。

重い身体を動かし、寮までの道のりを歩く。

空には満月があった。

不気味なぐらい、輝きを放っていた。

人通りの少ない道だから、余計に不気味に見える。

身震いがした。

急いで帰ろっ・・・。

まぁ、寮に行っても華園がいるだけなんだけど・・・。

久々に、夜が怖いと感じた。





その時だった。

―――ガツンッ!

「ぐぅっ!」

全身に鈍い衝撃が走った。

頭が痛い。

何も考えられない。

俺は地面に倒れ込んだ―――。





頭の中が真っ白な中。

最後に思いだしたのは、

“隼斗っ”

満奈の笑顔だった。

満奈・・・。

会いてぇよ。

そこで俺は、意識を手放した―――。





「これでアイツは、俺のモノ」

誰かが笑っているのも知らずに。


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