Love♡LDK

あたしは椅子から立ちがった。

「隼斗・・・」

彼の名を呼んだ。

「隼斗、隼斗、隼斗、はや・・・と。は・・・や・・・と・・・」

何度も何度も呼んだ。

返事はなかった。

貴方は今、誰を想ってるの?

知りたい。

知るのが怖いから、知りたくない。

矛盾する思い。

顔をグッと近づけた。

「あたしね、諦めの悪い女みたい」

そう言って笑った。

そして―――、





―――チュッ





隼斗にキスをした。

額でも、頬でもなく・・・唇に。

あたしってホントに我が儘。

別れの時も・・・今もそう。

自分勝手にキスした。

自分の気持ちだけのために・・・。

ごめんね?

こんな我が儘なあたしで・・・。

“元カノ”が勝手にキスしてごめんね?

でも・・・どうしても。





あたしは、貴方が好きなんです―――。





隼斗の手を握った。

その時、

―――ピクッ

少しだけ、隼斗の手が動いたような気がした―――。

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