Love♡LDK

「奪えばいい話じゃねぇか」

俺の推測。

多分満奈は・・・まだ俺の事が好き。

だって、好きじゃなかったら見舞いに来ないだろうし。

何よりも、

“冗談、だよね・・・”

この言葉が証拠。

好きじゃなかったら、忘れられても構わないはず。

だけど、あの時にそう言った満奈は、





―――まだ俺の事を、想っている。





都合のいい解釈かもしれない。

でも・・・いいんだ。

ホントに、心から満奈が欲しいから―――。

その時、

「ダメだ」

兄貴のそんな言葉が聞こえた。

「はっ!?」

意味が分からなかった。





「満奈ちゃんは自分で決めたんだ。それを邪魔する権利がお前にあるのか?」





“満奈ちゃんは、自分で決めたのよ。貴方に引きとめる権利はないわ”

聞いた事があるような、その言葉。

誰に、いつ、どこで言われたのかは覚えてないけど・・・。

いつかも、そんな事を言われた。

「だから・・・簡単に奪うとか言うな」

兄貴は結局・・・どうしたいんだよ。

俺を応援してるんじゃないのか?

「満奈ちゃんがどんな思いで決意したか分かってるのか?」

無性に腹が立った。

好きなのに・・・。

欲しいのに・・・。

こんなにも女を求めたのは“初めて”。

なのに・・・。

目の前が真っ暗になった。

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