Love♡LDK
(side満奈)

1月1日。

「おい、満奈」
「・・・今何時よ~」
「5時半。いいところ連れてってやるから起きろ」

5時半か~・・・。

結局、3時間くらいしか寝れなかった。

年明けてすぐにシちゃったからな・・・。

身体が重い。

“いいところ”ってどこなんだろう?

しかも、こんな朝早くに行くんだ。

「6時くらいに部屋出るからな」
「はぁ~い」

とりあえず、隼斗に従う。

パジャマを身に纏い、顔を洗ってから着替えた。

あたしの朝の準備は、15分くらいで出来る。

だってメイクとか面倒くさいし、分かんないし。

髪だって、水で濡らしてとかせば元通りになるし。

・・・隼斗、呆れないかな?

やっぱ、可愛くて綺麗な子の方がいいよね・・・。

あたしも少しはメイクしてみようかな?

なんて考えながら、この前買ったニットワンピに腕を通す。

「準備できたか?」
「うん」
「じゃっ、行くか」

外に出ると、冷たい風が頬に突き刺さった。

寒い~・・・。

手を繋ぎ、学校の敷地内から出た。

「どこ行くの?」
「こっから10分くらいの場所」

10分くらい?

どこ行くんだろう・・・?

って言うか、変装で眼鏡かけてる隼斗ヤバいんだけど・・・。

超萌えるっ!

「何ニヤけてんの?」
「えへっ、隼斗カッコいいな~って」
「馬鹿」

素直にそう言うと、隼斗はそっぽを向いた。

頬が少しだけ、赤くなってた。

辺りには人がいなかった。

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