アニメラブ







部活が終わって、部員のみんなが帰っていく


「マル帰ろー」

「うん」

唯と一緒に、駅までの道を歩く


「今日、七瀬くんと仲良かったじゃん」

「え?」

「カップルみたいだったよ~」

「ち、違うって!友達だから」

「…ふーん」


唯、納得してなさそう


普通に、友達なのにな



「じゃ、またね~」

「うん、ばいばい」


駅で唯と別れて、ホームに向かう


そういえば、七瀬くん大丈夫かな?


携帯を開いて、七瀬くんにメールを送った


「大丈夫?」と送ったけど、返事は来ない


うわー、心配になってきた



「…、」


どうしよう、気になる



「…あ」


階段を降りてくる、一際目立つ七瀬くんを見つけた


でも、髪はびしょ濡れ


「ちょ、七瀬くんっ!」

慌てて七瀬くんの傍にかけよると、七瀬くんは顔をしかめた


「俺、今びしょ濡れだから見ないで」

「は、ハンカチ!」

「いらない」

「いいから使って!」

「汚したくない」

「別にいいって!」


ハンカチで、七瀬くんの髪を拭くけど、ハンカチはすぐびしょびしょになってしまった


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