ヴァイブ
真帆の名前を出したら、
タイミングよく響の携帯がなった。


「おっ。真帆からだ。」

響は真帆からのメールを確認してから
ドアへ向かった。

「なぁ…七海…」

ドアを開けてから
迷う様に私に話しかける。

「何?」

響の方を見た。


「前に、俺が酔いつぶれて帰って来た時にさ、七海に前の彼女が忘れられない。って言ったのって覚えてる?」

言われてすぐに思い出した。

「うん。覚えてる。
響は、酔っぱらってたから言った事なんか覚えてないと思ったけど?」

「いや。俺、あんまり記憶をなくしたりはしないんだ。」

「そうなんだ。
っで?前の彼女がどうしたの?」

「来週辺り、会いに行こうと思ってるんだ。」

「はっ!?」

響の突然の発言に驚いた。


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