ヴァイブ
「私…

お母さんに聞きたい事があって

ココに来たんだ。」

私は、真っ直ぐに母を見た。

「はい。何?」

母は、こうなる事を待っていたかの様な面持ちで私を見る。

「どうして、お父さんじゃない男の人とSexしてたの?」

それだけ、聞きたかった。

それが聞ければ、いいんだ。


「思い…出したのね…?

あの日の事…」

私は首を縦に動かした。

「いつか…

七海にそう聞かれる日が来るかもしれない。

でも、それは七海が私に会いに来てくれた時。

こんなに、早く来るとは思ってなかった。

七海。

全て、話すから。

貴方に非難されてもこれが私だったから…

最後まで聞いて。」

私は、コクリが頷くと

母は、紅茶を一口飲んでから話してくれた。


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