ヴァイブ
―――その刹那に…

ごちゃごちゃとした映像が、一瞬に通り過ぎて

14の私がヒドく震えてて…

その私をタカミ レイジが強く抱きしめながら

「大丈夫。」

そう言ってる姿が頭の中で微かな映像と共に流れて、すぐに消える。





「お客様…?」

タカミ レイジが私の顔を覗き込む。

「…っあ…」

タカミ レイジの顔がすぐ近くにある。

あるけど…

私の視界は、狭くなっていって


完全に真っ暗になった所で意識がない。

意識がなくなる寸前に、

「七海!」

琴子が私を呼ぶ声がした―――

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