ヴァイブ
「多分、そろそろ帰って来ると思うよ。」

響が私に言う。

「そっか…」


また、変な緊張が押し寄せて来る。


タカミ レイジに会って、またさっきみたいに倒れたらどうしよう?

ってか何で倒れたんだ?



ガチャガチャ


玄関と思われる方から物音。


「おっ!言ったそばから帰って来た!」

響が言う。

ドキっ…

私は、胸が叩かれる。


ガチャ…

ドアが開く。

その先から…


……タカミ レイジ


「玲二!おかえり~。」

響の言葉に

「ただいま。」

落ち着いた声。


ドックンドックン…

さっきと同じ唸る胸音。


「あれ?さっきの子。もう大丈夫?」


私を見て言う気遣い。


ドックンドックン…

心臓が…

落ち着かなきゃ…


タカミ レイジから、一回、目を逸らして


強く目を閉じてから、
体中に行き渡る様に大きく息を吸う。


まだ、少しドクドクしてる胸を手で撫でながら


有り余った息を緊張と一緒に吐き出して、

タカミ レイジの目を見て言った。



「私とSexして!!」




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