キミがいなくなるその日まで
恋という名の



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私は次の日、珍しく日の光りで目が覚めた。もう季節は冬だというのに今日はやけに暖かい。


私はボーッとしながら光りがもれているカーテンに手を伸ばした。

…………あれ、カーテンが少し開いてる?

昨日ちゃんと閉めなかったっけ。


そしてふっと目線をずらすと寝起きだった脳が
一気にフル回転した。

無いと分かっていながらいつもの習慣でチェックしてしまうあの場所。それはテレビ台の上。

まさかと思いながらもう一度確認すると、そこには見慣れない折り紙が一つ。


『………シン?』


私は折り紙を握りしめたまま病室を飛び出した。
向かうのは勿論、302号室。

誰もいない廊下では私の足音だけがうるさく響く。


こんな朝早く出歩いたらきっと怒られる。

でも今はそんな事どうだっていい。私の鼓動の早さと同じようにシンの病室に向かう足が速かった。


シン、シン、シン─────。


呼吸を落ち着かせる間もなく、私は302号室のドアに手をかけた。


ドクン、ドクン。

この心音は久しぶりに走ったから?
それとも………………




『───マイ』


やっぱりシンの部屋は日当たりが良すぎる。朝日のせいで何も見えないけど、

泣く事が嫌いな私を泣かせるのはただ一人だけ。


そして名前を呼ばれてこんなに嬉しいのは、



『…………シンっ!』


君に会いたくて仕方がなかったからだ。



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