崩壊家族
そう言った洋介に、
「もちろん、一緒に変えましょう」

私は首を縦に振ってうなずいた。


「んー…難しいなあ…」

その日の夜、私は新しい携帯電話――スマートフォンに苦戦していた。

「そんなに難しくないと思うよ?

ほら」

そう言って洋介は自分のスマートフォンを見せると、得意そうに指で画面を動かした。

「ええ、もうそんなに?」

驚いている私に、
「メールなんか、ほら」

洋介はトントンと文字を打ち、あっという間にメールを作ってしまった。

「すごーい!

一体どうやって?」

思わず私は拍手をしてしまった。
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