キレイをつくる保健室
「ナミ血色よくなったね」
「そう?」
「僕はナミが綺麗なほうがいい」
「ゆり先生から、そう言うように、言われたの?」
あたしは疑ってしまう。
ヒロを紹介したのは、ゆり先生だから。
「ゆりさんは、そんな人ではないよ」
「じゃ、どんなひと?」
あたしって、ひつこいかな。でも聞きたい。
「僕にとってはお姉さんみたいな人」
ゆり先生は30で、ヒロは25才。
あたしは15才。
2人に比べるとまだまだ子どもなんだよね、あたし。