詐欺師の執事と嘘つきな私。


前に一度それでも無視し続けた時には、どこからか蛇を持ってきて私の寝ている布団に侵入させられた。

延々と冷水を頭からかけ続けられた事もあった。

とにかくこの男はやると言ったらやるのだ。
本当にバカだと思う。

「…?
今私の事バカっていいました?」
布団を畳みながらこちらも向かずに問いかけてくる。
…心が読めるのだろうか。

「ハァ…」

ため息が無意識に出てくる。
なんでこんな面倒な執事を父は雇ってくるんだろうか。

< 3 / 30 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop