詐欺師の執事と嘘つきな私。
学校に行くのも好きではないが、仕事となると更に足が重くなる。
「今回の仕事は都内のオークション会場で出品される絵画を競り落とせとの事です。」
淡々とメモを読む執事。
「それで?」
「それでとは?」
「それだけなはずないわよね?」
わざと焦らして遊んでいるのだろう。
イライラする私を見るこいつの目は本当に生き生きしている。
「その先は内緒ということで。後でしっかりお教えしますよ。」
クスッと笑いながら人差し指を口の前に立てる姿が素敵に見えることに、更に腹が立つ。