あなただけ

『笑美・・・。俺、限界やわ・・・。きついわ・・・。』


『辛いねん・・・気づいてや、俺の気持ち・・・』


『あかん、限界や・・・。さいなら・・・』


同じだった・・・。自分の夢だからかもしれないけど


現実で恵に言われた時と同じくらい


悲しい顔で言われたあの言葉・・・。


入学してから、毎日のように行っていたあの桜の木の下に


今は一人で行きたくない・・・。


昨日は恵と春登の3人でいたいのに。


まだ、友達になって1日しか経ってないけど・・・。


今までとは違ってすごく・・・幸せな時間だったから。


私は、授業もそっちのけで恵と春登の事を考えていた。




だからいつの間にか午前の授業は終わっていた。

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