あなただけ

「・・・無理。」


「無理って、なんや。友達やのに


そんな話し方されたら、他人みたいやん。


俺、そんなん嫌やで。」


男の子の言葉一つ一つに、なぜか


私の胸は高鳴っていた。


「そ、それより、あなたの名前は?」


話しを濁すために、男の子の名前を聞こうと思った。


「あ、濁した!」


あっさりばれた・・・。でも、そこは私も意地で。


「い、言えないの?」

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