龍とわたしと裏庭で④【クリスマス編】
「そんな事言わないで仲間に入れて下さいよ~ わたし、女の子の友達が少ないんですよ」


その美貌じゃ無理ないわ。隣に立ちたくないもの


「食事中に龍の飼育の話するのやめりゃ、女の子の友達できるんじゃない?」

悟くんが言う。


そうよね。麺類食べてる横で巨大ミミズの話は聞きたくないわ


「ああ、その龍の話なんですけどぉ」


「ストップ、美月!」

わたしは手を挙げて制した。

「悟くんの言う通りよ。それじゃ女の子じゃなくても逃げてくわ」


「すみません……」


しおらしい顔してても騙されないわよ。

数ヶ月前までわたし、この子にイビリ倒されていたんだから。

――でも、ちょっとかわいそうかな

基本、悪い子じゃないし


「まあ、いいわよ。龍の話は後で聞いたげる」


「はいっ!」


「志鶴は甘いわねぇ」

亜由美が苦笑する。


「そっ、だから圭吾にすぐ騙される」

と、悟くん


「やぁね。騙されてなんかいないわよ」


たぶん

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