笑い話にしたい恋




ゆっくりと離れていくぬくもりと同時に、今の私にはあまりにもショックが大きすぎる現実が聞こえた


「俺の1番は、水樹なんだ」


オレノイチバンハ、ミズキナンダ


そんなこと前から知ってたけど、言われた瞬間幻聴だと思った


まさか、自分の口から言ってくるとは思ってもいなかったから


私が顔をあげ、卓斗君を見ると


「なんか、今日は全部話したい気分なんだ」


そう言って、爽やかに笑ったの


だから私は、この恋の終わりを意味していること


そして、背中を押してあげよう




そう決めたの




< 116 / 197 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop