笑い話にしたい恋





その視線を受けながら、雄二はゆっくり笑うと


「あの時言ってたじゃねぇか。この先、この恋が笑い話になればいいって」


その言葉に、ドクンと胸がなる


ザーッと流れた大きな風に髪をなびかされ、私は一瞬であの頃に記憶が戻る





辛くて、苦しくて、痛くて、怖くて。


安心できたかと思うと、それは一瞬のことで


また闇の渦に巻き込まれる


みんながみんな繋がらなくて、すれ違って、気持ちがグルグル回り続けた


でも、好きで、好きで、好きで、好きで...


最後には、壊れてしまった












< 194 / 197 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop