a memorial connection
「ほんと、あれは傑作だったな。」
何も言えない俺の隣で、竜は大声を上げて笑った。
反対に、さっきの出来事にブルーな気分の俺
ギャハハハと階段に響いている竜の笑い声に耐えきれず
ついに俺は竜の背中に思いっきり蹴りを入れた。
「うおぉぉぉぉぉ!いってぇ!!何だよ秋名!」
「うるさい。気分だ。」
首を傾げる竜を抜かして、俺は階段を上った。
「何だよ、あの時の事そんな気にしてんのか秋名。」
「別に。」
そう、あれから
指差した場所に女の子はどこにもいなくて
俺は大野に片っ端から怒鳴られ(耳元で)
漸く解放された時には、クラス中の笑いの的だった
「けど、ほんとに女の子がいたんだぜ?他校生の…。」
「またか…。」ハァ、と竜は溜め息を吐いた。
「そんな奴どこにも居なかったぜ?」