心の中で。

side哲也

トントン…



キッチンから軽快な包丁の音が聞こえる。


「ねぇ、哲也今日どうしたの?何かあった?」


試合が終わった後、俺のアパートに来た奈津が、キッチンからひょいっと顔を出す。


「え?なんもねぇけど…」


そう言いながら、俺は見ていたテレビに目を向ける。


「相変わらず何も言わないのね。」




どんっ



そう言いながら目の前に夕食が置かれる。


…大量の。




「え、この量…」


「食べれるでしょ?」



…いや、無理だろ。



そう思いつつ、奈津は怒らせたら怖いので、黙っとこ。




「もー…今日だけじゃなくて、前から変よ?哲也。」



「変?」
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