心の中で。
待ち合わせ場所に着くと、賢はもうそこに立っていた。



「美玲―っ!」



なんて人前で大声で叫ぶから、ちょっと恥ずかしくて、顔が紅くなる。



でも、賢のそういうとこ、可愛いなって思う。

年上なのに、全然そういうことを感じさせない雰囲気。





「ごめんね、遅くなって…今日どうしよっか?」


「今日は、色々一緒に歩こーぜ!前は俺、背伸びして親父の車とか借りてたけど…今日は背伸びしない俺と、一緒にいて欲しいから。」





そういわれて、なんだかすごく心があったかくなった。


賢は、一緒にいるだけで、あたしの気持ちを軽くしてくれる。


いつも車だと、ちょっと萎縮しちゃうから、こういうことが、すごく嬉しい。





「ほら、行こうぜ!」


そう言って歩きだす賢の背中を追いかけた。
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