心の中で。

side哲也

コツコツコツ




夜歩いてると足音が反響する。

桜も散ったっていうのに夜はまだ肌寒いんだな…。


そんなことを思いながらも

「…なぁ、高崎。」

さっきの自分の言葉が頭の中で繰り返される。



俺はあのとき、何を言おうとしてたんだ?


「あっ!ここですっ」


この言葉がなかったら、どうなっていたんだ?




昨日のことを少しも顔に出さずに働く高崎。

優勝に無邪気に喜ぶ高崎。

責めた奴等を笑って許す高崎。

二人で掃除をしながら隣で笑う高崎。



色んな高崎がぐるぐる回っている。
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