IMITATION LOVELESS
「あんた達が憐に与えてきた優しさとか笑顔は全部、まやかしだったわけ!!?」
谺の声が大きくなっていく。
「あんた達を信用するんじゃ無かった…! ふざけないで! 憐を殺すなんて、絶対許さな…」
「そうならないために 二人を呼んだんだよ!!」
初めて優夜が声を荒らげた。
刹那も見たことが無かったのか、目を見開き息切れをしている優夜を見つめる。
「2日後…俺達が囮になるから…憐と二人だけでも逃げて欲しい…」
優夜が俯きながら呟いた。
瞳から溢れ落ちる雫が優夜のズボンを濡らす。