手紙でXXXして。

交錯

ひかりさんの背中だけがあらわになった。



白い、柔布のような肌に、腐りかけた橙と紫の皮膚であったものがこびりついていた。



「醜いのが目立つでしょ。他の部分が美しいだけに」


火傷のあとを晒して、片頬だけをあげるひかりさんは


なんだか笑いながら涙をこぼしているように見えた。


中庭の草花の緑がざわざわとゆれて

あたしの心とともにゆれる。







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