エンジェルティアーズ

太陽

修が目が覚め、ベッドの中で重だるい身体をゆっくりと動かし寝返りをうつ。


隣にまだ女は寝ているだろうか?


振り返ると女の姿はなかった。


まさか、帰ったのだろうか。


修は勢いよく起き上がりリビングに向かう。


姿はない。


修は何故だか急に不安になった。

家に帰ったのだろうか?

自分の居場所に…


修は壁に寄りかかりながら、頭を掻いていると
バスルームから物音がした。


修は視線を向けると、バスタオルにくるまった咲が立っていた。


「びっくりしたー」

咲は胸に手をやり目を丸くしていた。
< 39 / 47 >

この作品をシェア

pagetop