ONESTAR
「悪いこと言ったかな?」

「いいえ、鋭いなって思いました。俺、昔、イジメに合って登校拒否してたんで癖になってるんです。」

自分のウィークポイントは早めに明かすことにした。

利用できるものはすべて利用する。

もちろん母親「後妻」で俺「連れ子」ってのも、相手の気を引くポイントの高いアイテムだ。

「イジメ?」

信じられないって感じで店長が聞き返す。

そりゃー、今はクラスの人気者ですから、俺。

「大阪に住んでたんで、バリバリ大阪弁だったんですよ。今でもイントネーションちょっと変なんですけどね。」

「そうかな?全然わからないよ。」
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