【第二部】鬼に愛された女


何日も前から白雲とかいう男に頼み込んでいたのも知っていた


「俺が頭領か」


要は足を止め、腕に抱いている女を見つめた


純血顔負けの美女であると名高い、頭領の奥方様に似ているというこの女

この女が今日から我妻になる


俺は頭領になればそれでいい


誰が俺の妻になろうと関係ない









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