【第二部】鬼に愛された女
琥珀は廊下に出ると、ひんやりとした風が琥珀の頬をかすめた
気持ちいい風……
中は暑かったため、外の風が琥珀にはちょうどよかった
「琥珀様?」
ふと、聞き覚えのある声が琥珀の名を呼ぶ
「鋼」
声のする方を見ると、驚いた様子の鋼がいた
「どうしてこちらに?抜け出してよろしいのですか?」
「少しくらいなら平気。それより、隣に座っていい?」
「どうぞ」
そう鋼が言うと、琥珀は鋼の隣に座る