ストーカー
「岡田がその話しを持ち出したのはいつですか?」


加地は運転しながら尋ねた。

「斎藤さんが捕まってから」

「姫野さんが油断した時からですね」


「そうね」


そして無言。


気まずい雰囲気が流れる。


「岡田の家は?」

紀山が窓の外を確認した。


「そこ」


紀山の指差した先に、橙色の灯りが洩れてる家があった。
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