僕は
第25章
     25
 僕たちはイブと翌日のクリスマス休暇の二日間を過ごして、また平日から事務所に戻った。


 業務が続く。


 朝出勤してくると、江美は個室でコーヒーを飲みながら、電子資料を読んでいる。


 おそらく高階からしっかりと教育されているのだろう。


 ドアをノックすると、中から「はーい」という声が聞こえてきた。


 そしてその後数秒が経ち、扉が開錠される。


「ああ、敬一。おはよう」


「おはよう」


「クリスマスは楽しかったわね」


「そうだな。俺もさすがにずっと事務所に泊り込みできつかったから、羽伸ばせてよかったよ」


「今日から業務再開だな」
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