双華姫~王の寵姫~
那智がどれだけ待っても父は返事をしくれない。
まるで困ったように那智を見ている。
「父上・・・・教えて下さい」
後宮で・・・朝廷で生きて行く覚悟を那智はやっと持てたと言うのに、父の言葉が信じられなかった。
「那智は・・・喜ぶかと思った」
後宮に嫁ぐのを嫌がっていた末姫。
宴であった時は・・・人形のようになっていた・・・末の姫。
戻らないで良いと言えば喜ぶだろうと思っていたのに・・・那智の反応は父にとっても信じられないものだった。
必死に聞いてくる那智に、なんと言えば良いのか分からない。
まるで困ったように那智を見ている。
「父上・・・・教えて下さい」
後宮で・・・朝廷で生きて行く覚悟を那智はやっと持てたと言うのに、父の言葉が信じられなかった。
「那智は・・・喜ぶかと思った」
後宮に嫁ぐのを嫌がっていた末姫。
宴であった時は・・・人形のようになっていた・・・末の姫。
戻らないで良いと言えば喜ぶだろうと思っていたのに・・・那智の反応は父にとっても信じられないものだった。
必死に聞いてくる那智に、なんと言えば良いのか分からない。