Blood Smell
終息…そして処罰
年が明けると

私は
専門学校に進学するための
入学試験の準備に追われていた


推薦入試で
小論文と面接だけとはいえ

ライカンの襲撃やら
色々と立てこんでしまい

他の人と比べれば断然遅れていた


「春奈!」

「あ!冴!!」


今日は図書館で
春奈と勉強会だ


冬休みも終盤
図書館は混雑していたが

なんとか二人並んで座るスペースを確保し

教材を広げた


春奈は
短大に進学希望で
来春からは別々の道を歩むことになる


いまから
それを考えると悲しくなるが

今は
とりあえず

目先の受験と

斎藤君の安否を気にかけることで
精一杯だった
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