Blood Smell
目覚めると
目に入ったのはクリーム色の枕カバーだった



どうやら
うつ伏せに寝かされているらしい


体を反転させようと
力を入れた瞬間


ズキン!!


激しい痛みが
全身を駆け抜けた



「っ…。」



思わず

声が漏れた


「冴…?」


声と同時に
冷たい手が私の髪を梳かす

「先生?」


先生のかをお見たかったが
体を動かすのは困難で
唯一自由になる手を伸ばした



そして

すぐに伸ばした手が
大きな手に包まれる


「気分はどう?」


酷く緊張したような先生の声

「…悪くはないです…。
でも
この体勢は…いや。」


不貞腐れた様に言うと
クスッと笑いが聞こえて安心した

< 271 / 303 >

この作品をシェア

pagetop