Blood Smell
家族
文化祭は大盛況に終わって
私たちの喫茶店は見事500円の黒字…

衣装代が値を張ったと春奈は嘆いていた

でも
春奈にはねもっといいことがあって

「私ね佐伯君に告白されちゃった!!」

って昨日の夜報告されました

良かったね

良かったね春奈!

「今度、ダブルデートしようね!!」
って言われたけど…一生無理な気がする

一生って言えば

先生って今何歳なんだろう…

23歳って教員名簿には書いてあったけど

「150年生きてきて」

…って良く聞くし

んーーー…

今夜聞いてみようかな??
教えてくれるかな


そんな事を考えながら
私はお風呂からあがって自分の部屋に戻る

先生が来る前に髪乾かしちゃおう

と思って部屋に入ったら

「かぎ閉めないなんて無用心だぞ。」

そういって優雅に先生が窓枠に寄りかかっていた

「先生!?
早くないですか??」

私はぬれた髪に巻いたバスタオルを取って
ぐいぐいととかしつける

もうぅ
来るのが早すぎるよ

いつもはちゃんと可愛いくしてるのに
今日は
上下パープルのスウェット
塗れた髪


すッピンは気にしないのだ
一応素肌に自身あり!!

ってそれどころじゃなかった

「ちょっと話があって。
早く来たんだよ。」

「話?」

二人でベットに座った

「明日の天気知ってるか?」

「明日?」

私は携帯のニュースを見て天気をチェックした
「曇り?」
< 68 / 303 >

この作品をシェア

pagetop