Blood Smell
純血と混血
いつのまにか
辺りは暗くなり
太陽は遠くへ沈み
満月が私たちを照らし始める


月明かりの下には
美しいブロンドの女の子


「何かの間違いよね、シュルド?
あなたがそんな人間の女に熱を上げているなんて。」

必死で怒りを押さえて女の子は言う


「何も間違いじゃない。
見ての通り
俺は冴に熱を上げっぱなしだ。」


先生はそう言って私の髪に口付けた


私は一気に赤面する
嬉しくて
先生の言葉が愛しくて
心は弾む


その嬉しい喜びは恐ろしい叫び声で消し飛んだ


女の子がものすごい形相で私を睨み付ける

先生の言葉で
完全に女の子はキレていた

「やめろ。エリザベス。」

先生が負けないくらいに
力強く響く声で
エリザベスを制圧した

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