タカルコワの新婚旅行
「ナスタちゃんね」




女性はタバコに火をつけ、煙を吐き出して答えた。




「彼女、何年も付き合っていた男がいたのよ」




「そうなんですか」




タカルコワには思い当たるふしがあった。




彼女が言っていたのはその男のことではないか、と思った。




「付き合っていた、というよりも利用されていた、と言ったほうがいいかもね」




女性はタバコを灰皿に近づけ、トントンと灰を落とした。
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