革命小戦士
長州小人は、自分で勢いをつけて輪ゴムに背中をぶつけるとそのままスゴい勢いで右手を横に突き出しながら小川に向かって行った。

カウンターを、越えて飛んだ。長い髪が踊った。良くみないと分からないが白いリングシューズがツタツタの照明で光った。良くみないと分からないけど。

小川は、後ろの壁にぶつかり反動でカウンターを乗り越えて頭から落ちた。

ラリアットだった。僕は、急いで長州小人と輪ゴムを回収してその場を離れた。
店員やお客が集まり始めていた。

「おい!小川どうした?何やってんだ。あれ~こいつ泡吹いてる。おい!おい!」

店員が、介抱しているが、死んではいない。気絶しただけだ。長州小人はプロレスラーだ。その辺の力加減は、分かっている。

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