人心は、木漏れ日に似る
「私たち、別に構わないけどー?

ていうか、全員で入らなくてもいいの?これ」

荘田ほのみが、周りの班員の顔を見る。

嶋根平子がおずおずと言った。

「ルールには、明記されて……ないけど」


将樹は、視線を女子に向ける。

「いいじゃん、俺らで行くからさ!」

将樹は海里に視線を戻すと、な?と同意を求めた。

海里は将樹の方を向かず、無視を決め込む。

しびれを切らしたように、秋川サワが怒鳴った。

「将樹うるさい!

分かったから、二人で行って来てよ」

「おし!
行くぜ海里」


将樹がスタスタと歩き始めたので、海里は仕方なく、後を追った。



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