人心は、木漏れ日に似る
「でも……」


だが、ほのみはめげずに言い募る。

その隣で、海里は見えてきた玄関を眺めながら、ビニール袋の中の靴を漁る。


「江上冬乃は、あいつらにとっては遠い奴なんだよ。

大体、探すのに5人もいたって非効率。

別にいいだろ」


海里が、玄関の床に靴を落とす。

跳ねた靴が、どしゃりとやるせない音を立てた。



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