恋愛:喧嘩は50:50
華麗?なる出会い

妄想と現実と

「はぁあー。今回のアニメも出来がよかったなぁ。
これはブログやTwitterで盛り上がるぞー」

毎週やるアニメをみては仲間や友達と語り合う。
そんな日々を過ごし、20歳がいつのまにか過ぎていた。

「あ、まなみに今度のトークショーのチケについて話しなきゃね!」

そんな毎日がこれからも続いていく。
彼氏とは無縁の生活なんだ、と思っていた。


私、相川ゆか。
看護専門学校に通う、二十歳。
アニメが大好きで、キャラクターの声優さんに会うためにバイトしている、いわゆる追っかけ。

「おはよー、ゆか」
「あ、まなみ、おはよー!」

追っかけ仲間もいて、楽しい毎日。
次の追っかけの話をしようと思った時だった。

「ね、まな…」
「ゆかー。聞いて聞いて!私彼氏ができたの!」

「ま、まなみ?」
「歳上なんだけどね!すごく優しいんだよ」
「え?えと…」
「だから…これからは声優さんの追っかけをやめようと思うの」

これが私の人生を変えることになるなんて今は知るよしもない。
とりあえず、まなみが何を言ってるのかよくわからなかった。


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